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【コラム】温泉と温泉水について

【コラム】温泉と温泉水について

日本人の私たちが大好きな「温泉」。
今のような寒い季節には、温かい温泉が恋しい気持ちを覚える人も多いのではないでしょうか?

ところで、日本でいう温泉は、「温泉法」という法律に定義を定められているということはご存知ですか?
温泉法とは昭和23年に施行されたれっきとした日本国の法律であり、その目的は「温泉の保護」「温泉の採取に伴い発生する可燃性ガスによる災害の防止」「温泉利用の適正を図り、公共の福祉の増進に寄与する」こととされています。

その温泉法に、温泉は「地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガスで、泉源における水温が摂氏25度以上または特定の物質(別表参照)を有するもの」とされています。(一部省略記載)

ということは、温泉水はざっくり言うと「地中から湧出する25度以上又は特定の物質が入っている温水」ということです。

そして、その温泉水のほとんどは、雨や雪が地中に浸み込んで、何年か後に温度や成分を得た「循環水」であることが、近年の研究で明らかになったそうです。
1,000メートルを超える深度から採取する水は、水循環の中で50年以上かけてろ過されている水と考えられます。

温泉水に含まれる成分は、マグマのガス成分や熱水溶液などが混入したり、流動中に岩石の成分を溶解することなどにより様々な泉質が構成されると考えられています。

温泉・温泉水に関して、今では色々と明らかになってきてはいますが、
地中で、長い時間をかけてでき、そのメカニズムは単純ではないため、まだまだ解明されてないことも多いようです。

ちなみに、櫻岳は下記の内容で、温泉法に定める温泉水として認められています。
〇泉質:アルカリ性単純温泉
〇源泉:32.2度
〇メタケイ酸:57㎎/L(※天然の保湿成分と言われる成分)